PREVENTION 予防処置

予防処置について

治療後の良い状態を
維持しましょう

当院の歯科治療の基本的な形は、「歯に何らかのトラブルを抱えている方に対しては、的確な診査・診断・治療計画を元に、はっきりとした治療のゴールを設定して治療を行い、治療完了後はその状態を維持するために定期的なメンテナンスをする」というものです。
実は、むし歯になってから治療のために歯科医院に通うよりも、問題が起きる前から予防で通っていた方が通院回数もトータルでかかる治療費も少なくて済むということが統計ではっきりと出ているのです。
むし歯になり神経を取る治療をするとなると、完治までに7回から8回の通院が必要です。
さらに保険診療であれば銀歯の詰め物や被せ物が入ることになって見た目にも不自然になり、一度失った健康な歯は二度と取り戻すことができません。
トラブルは早い時点で食い止めて、そして予防へ繋げていくための治療を受けることが、長い目で見ると患者さまの様々な負担を減らすことに繋がります。

歯科衛生士の役割

より良い歯科治療の提供のためには、歯科医師と患者さまを多方面からサポートする歯科衛生士の存在は欠かせません。特に歯周病治療においては歯科衛生士が重要な役割を担っており、歯科衛生士も歯科医師と同じく、正しい知識と正しいエビデンスに基づいた治療計画を立てる力が求められます。
誤った知識で身につけた治療は決して患者さまの予後を良いものにはしないという考えのもと、当院では衛生士向けの勉強会を積極的に行い、キャリアの長さに左右されないスペシャリストとしての技術と知識の習得に努めながら、日々臨床経験を積んでいます。

当院の予防処置

知識や技術の習得に
力を入れています

患者さまに質の高い歯科医療をご提供するためには、向上心を常に持ち、技術の研鑽を怠らないことが求められます。
そのため、多くのセミナーや勉強会に参加し、より専門性の高い分野の知識や技術の習得に力を入れています。
感覚や経験に頼るのではなく、科学的データを元にエビデンスに基づいた根拠のある診断と治療を行うことを大切にしています。知識がないゆえに間違った治療を正しいと思い込んで患者さまに施してしまうことが決してないように、常に新しい情報の収集と技術習得を継続しながら、正しい理論に基づいた的確な診査・診断・治療計画の実現に向けて日々研鑽を積んでいます。

全ての衛生士が拡大鏡を
使用しています

診療時には医師だけではなく歯科衛生士も全員拡大鏡を着用しており、クリーニングの際に拡大視野の中で細かな汚れや歯石を残すことなく取り除いています。
また、患者さまが安心して治療に臨めるように、丁寧な説明とコミュニケーションを心がけることも歯科衛生士の大切な役割です。

担当衛生士制を導入しています

患者さま一人ひとりが抱える悩みは様々なので、ご要望や生活習慣をお聞きし、患者さまのバックグラウンドにあるものをしっかりと理解しながらその方に合う最善の治療方針を考えていきます。そのためにも当院では患者さまごとに担当歯科衛生士を決め、患者さまの気持ちに寄り添ったきめ細かな処置とアドバイスを行っています。

セルフケア(ご自宅でのケア)

歯磨き

歯科衛生士から磨き残しの少ない正しいブラッシング方法の指導を受け、自分に合った歯ブラシでしっかりと磨きましょう。毛先が開いた歯ブラシは汚れをきちんと落とすことができませんので1ヶ月に1本を目安に交換しましょう。

補助清掃用具の活用

歯磨きに加えてデンタルフロスや歯間ブラシ等、補助清掃用具を上手に活用することで歯と歯の間の細かい汚れなども徹底的に除去しましょう。

食習慣の見直し

よく噛むことで唾液が沢山出てむし歯の予防になります。また、食事と食事の間隔が短いダラダラ食いもむし歯になりやすい状態が続いてしまうのでよくありません。
一度食習慣の見直しを行いましょう。

プロフェッショナルケア
(歯科医院でのケア)

ブラッシング指導

当院では、患者さま一人ひとりの口腔内の状態に合った歯磨きの仕方をお伝えさせていただいたり、歯ブラシや口腔ケアグッズなどの選び方をアドバイスさせていただいております。
毎日の正しい歯磨きで、むし歯や歯周病を予防するようにしましょう。

スケーリング

スケーリングとは、歯の表面に付着した歯周病の原因である歯石を超音波スケーラーという専門の機械で除去することです。

PMTC

PMTCとは、Professional Mechanical Tooth Cleaningの略で、衛生士が専門の器具を用いて行うクリーニングのことです。普段の歯磨きでは除去するのが難しいプラーク(歯垢)などを、専用の器具を使用して取り除きます。
お口の中の汚れによる口臭もなくなり、クリーニング後は爽快感を得ることができます。

口臭治療について

気になる口臭は
早めに改善しましょう

口臭は、本人が気付かないうちに周囲の人たちに不快感を与えてしまうものです。
人とのコミュニケーションの中で口臭が良好な人間関係の障害になる可能性がある場合は、積極的な治療が必要です。
口臭の原因となるものの多くがお口の中にあり、むし歯や歯周病、詰め物の劣化、舌の汚れや磨き残しなど、特に口の中の清潔やバランスが失われた時に口臭が起こりやすくなります。
少しでも早期の治療を行うことで、口臭の症状が改善されるだけでなく口内環境も良くなります。

自覚がないからこそ怖い口臭

特に重度の歯周病を患っている患者さまは口臭が強い傾向が見られます。
そのような方には、身近な家族の方などは気付いていても言いづらい気持ちを持っていることを考えて、医師から「口臭があります」という話をカウンセリングの際にさせていただくこともあります。
よほどナイーブな方でなければ口臭に気づいて悩むということが起こらないため、医療従事者という立場から指摘することも必要だと考えています。
口臭があるという自覚をもって的確な対処を行えば、症状は必ず改善されます。